エソンの備忘録

至って無益な情報ばかりがあります。読んでね。

お車ブンブン日記

 

 

エソンです。自動車免許を取ろうとしています。

 

僕の通う自動車学校は家から程近いところにあり、毎日数時間ちょっとずつ通って夏休みのうちに免許を取ろうという計画です。冷静に考えてみれば、僕のような、注意力を母の産道に不注意で落っことしてきたような人間をホイホイ入学させ、さらには公道で鉄の塊をビュンビュン走らすライセンスをくれようとしているのですから、相当なイカれ施設です。そんなイカレサーキットのなかで僕は毎日、ビクビクしながら10km/h(クリープ現象)で運転の練習をしているわけですね。触ったこともなかったハンドルを恐る恐る握って突然アクセルを豪快に踏み込むと、驚くほど急に発進し、死への恐怖によって自分でも気づかなかった生への執着を実感できます。まだ死にたくない。そうやって手汗びしょびしょでハンドルを握りしめているので、次に同じ車を使う生徒が気の毒でなりません。

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最近指に虫刺されのようなブツブツが三つできました。おやおやモスキートちゃん僕の指はそんなにおいちいでちゅか^^くらいにしか思っていなかったのですが、数日たつともう看過できないほど大きく腫れて激烈に痒くなってきました。中指、薬指、小指の三本の付け根に腫れがあったのですが、指を伸ばして反らせると少しの違和感の後にどうしようもない痒みが襲ってきます。気に留めていないと痒くないのですが、強く触ったり掻いたりすると痒さ爆発します。ペットボトルのキャップを開けるという動作でも確実にトリガーになります。一度痒くなったら掻いてしまうのが人間です。そこからは掻く→痒い→掻く→痒いの無限ループ。指が擦り切れるのが先か、俺が悟りを開くのが先か。

流石に日常生活にも支障が出てきて、なにがモスキートちゃんじゃことごとく絶滅しろと思うようになりました。なんか個数も増えたし足の裏にもでっかいハレ腫レカユイができてしまったのでついに皮膚科に行きました。

病院に行くと大きな待合室に誰もおらず、一瞬で呼び出されました。先生に手のひらと足の裏を見せると、1秒で『これは汗疱と言って汗によるものです。お薬を出しますね。』と言われて終わりでした。自分の汗が原因だったので、モスキートちゃんなんて存在しなかったんですね。この汗による症状は夏場にはよくあることらしく、慣れたもんよという対応をされました。悔しかったです。そしたら会計で1000円ですと言われたので、保険が効いているから先生には3000円くらい入るわけですよね、1分の診察で3000円を手にしたということは時給3000×60=180000円、、え18万円!?え!?!?時給18万円!?!?!?!?!? ぼ、ぼく、お医者さんになるぅ!と思いました。医者の世界の全てを舐めているとしか思えないですね。すみません。

 

帰ってきたら皮膚科でもらった薬を当然塗りますよね。両手に腫れがあるので両手に塗ります。指の付け根を重点的に塗り込もうとすると、塗るために指先にも薬がつきます。その薬がまあベトつく薬でして、結局両手が満遍なくテラッテラの人になってしまいます。両手が満遍なくテラッテラな人間というのは非常に無力です。何もできません。できることといえば、冷えた硬い床に仰向けに寝て絶叫しながらテラッテラの手をパタパタ乾かすことくらい。実際そうやって乾かしましたが依然手はテラテラのまま。そうこうしているうちに自動車運転の時間です。

狭い乗用車に乗り込んで異常なまでにツヤツヤの手でハンドルを握って運転しました。なんとか生きて帰ってきましたが、明日はその保証はありません。異常にテカテカのハンドルを次に握る生徒が気の毒でなりません。

今後は痒みがなくなるまで両手テカテカお兄さんとして生きていかねばなりません。覚悟はできました。

 

皆さんも汗疱と運転にはお気をつけください。さようなら。