エソンの備忘録

至って無益な情報ばかりがあります。読んでね。

比喩表現がカギだ

 

エソンです。今日も元気にYouTubeを見ます。 

朝起きて寝ぼけ眼を擦りながらYouTubeのアイコンを押したが最後、片時も画面から目を離すことなく生活し、深夜に眼球が限界を迎え表面がスルメみたいにカピカピになったら寝る。そういう生活をしております。みなさんも休日なんかはそうじゃないですか?共感の拍手ありがとうございます。

さて、そんな僕が最近YouTubeで見て沼にはまっているのはラップバトルです。一部の人間からは「リズム文句おじさん」と呼ばれるラッパーの方々ですが、BGMにあわせて即興で歌ったり韻を踏んだり相手をけなしたりと、普通の人間にはできない芸当を披露します。もっぱらその様子を画面で、コンタクト探してんのかというほどジロジロ見て興奮する日々を過ごしているわけです。痴漢みたいですね。

僕のお気に入りのラッパーに「呂布カルマ」というおじさんがいます。怖いおじさんです。この人はハチャメチャに相手に悪口を言うので怖いです。といってもそれは「バカアホ殺すぞ」とただ言うのではなく、巧みな比喩表現を用いて敵をけなすのです。それがみんな大好きなのでこの呂布カルマという人は人気なラッパーとして相手をボコボコにしています。

一方YouTubeでお笑いの鑑賞もする僕。例えツッコミが秀逸な芸人さんはやっぱり面白いです。ある状況を他のことに例えて表現する、面白いと上手いが半々みたいな芸です。一種の連想ゲームのようなもので、大喜利が上手い人はこういうの得意な気がします。できる人普通に羨ましいし僕はなんにも面白いこと言えてないので今これを書いててメッチャ悔しいです。グゥゥ!クソォ!クソクソクソ!!!ゥゥウウウ!!!!

 

長々と書きましたが、「比喩表現が上手になればオモロ強くなれる」というのが今日の気づきです。「目がスルメみたいになる」とか「コンタクト探してんのかというほど画面を凝視する」とか恥ずかしい比喩を必死に披露した僕ではお先真っ暗です。田舎の夜くらい真っ暗。…………ンフ、ウソやっぱ今のナシでお願いします。

このように上手いことが言えないおツムのちーちゃい奴はどうしたらいいのでしょう。先人に学ぶしかありませんね。おんこちしん、といいますからね。今アナタ、「おちんこ」を感じたんじゃないですか?ひらがなで書いただけですよ。

 

風林火山』というワードをご存知ですか?なんか戦国武将の誰か(多分武田信玄)が旗に書いてた、戦いのポイントみたいなやつだった気がします。

『疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し』という意味らしいです。昔の人ってこういうのめちゃめちゃ好きですよね。高校で漢文の勉強した時謎の比喩が死ぬほど出てきました。風のように速く攻める、山のように動かないのは分かるんですけど、林のように静かって......林って静かですかね??サワサワ…ピチチ…....ギャーッ!(怪鳥の鳴き声)...…今でしょ!…………。まぁ僕と入るカラオケボックスよりは静かですけど結構音がしますよね。火のように侵掠か...今日近所で火事がありましたけど確かに家屋を侵掠してた気がします。ハー、侵掠。侵掠って何?侵略とは違うのかな。

『蝶のように舞い、蜂のように刺す』これもそうですよね。モハメド・アリのボクシングスタイルを形容したフレーズです。これの上手いとこは昆虫で統一されていることと2つの昆虫がいいイメージのやつってとこですよね。もし『蝿のように飛びヒルのように刺す』だったらとんでもない悪者ボクサーです。皮膚から粘液とか出てるし余裕で鈍器で殴ったり火を使ったりするんでしょうね。

とまあこういう感じに上手いことを言えば後世に語られるほどウケるんですね。考えてみましょう。

 

試しに僕、エソンを形容してみましょう。まずは自分の特徴を書き出します。

・かなり汗をかく

・ちょっと臭い

・顔がでかい

……以上。

さあ!どうでしょう!百花繚乱とばかりの素晴らしき特徴の数々。これを上手い具合に比喩表現でまとめあげましょう。いくぞいくぞ〜!

 

まず「かなり汗をかく」からです。代謝が良い良いと言ってはいましたが、ついに「体は寒いと感じていてもなぜか汗が出る」領域まで来ました。エアコンをつけて部屋でじっとしているとみるみるうちに後頭部からシャワーが出てTシャツの背中に琵琶湖が描かれます。夏はいつも1人だけ全身ずぶ濡れです。あと汗がなんかめっちゃ臭いし、足も臭いし、口も臭い。「臭い」って特徴も一気にいけそうです。比喩の方向としてはゴミ系か、ウンコ系か、発酵食品系かですね。みずみずしくて臭いものなんてそう無いですから。

次は「顔がでかい」です。小さい頃からひときわ頭部が大きく、友達がスイスイ通り抜けた柱と柱の隙間を僕も通ろうとしたら頭がはまって動けなくなりパニックになったことがあります。今も頭が大きいので普通の帽子は被れませんしサングラスも無理やり広げてかけています。サングラスの挟む力で固定されており、こめかみにスジがつきます。おツムがち〜ちゃいと言っておきながら頭蓋は厚いんだから困ります。さて、比喩として実在の人物を使うのは失礼なことなので、大きいものやアンバランスなものを使うべきでしょう。山のように、空のように、恐竜のように、スイートブールのように大きい頭。(スイートブールはクソデカいパンです)。どれもしっくり来ません。というかゴミ系かウンコ系かで統一しようと思ってるのでこれじゃダメです。なかなか上手くいきませんね。大きいゴミ…大きいウンコ…………。うーーーん……

 

 

 

 

 

……ベトベトン

 

 

ベトベトンって知ってますか?そういうポケモンなんですけど。こいつです↓

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見ればわかる顔の大きさ。1.5頭身です。そしてこの紫の体とほとばしる体液。いかにもくさくて濡れてる様子です。こいつって僕の3つの特徴「汗をかく」「臭い」「顔がでかい」を網羅していませんか!?してますね!?  ウワ!スッゲ〜〜……。僕の幼少期の記憶から這い出た紫の生物。まさか成長した僕と特徴を同じくしているとは。ヒエ〜、閃いてしまった。長いこと考えたのに閃くのは一瞬なんですね。生活みたいですね。長いこと上手く生活してても、タンスに小指を一瞬ぶつけただけでその日台無しですもんね。

さてこの突然の天啓により、僕の比喩はバッチリ完成したわけであります。

 

 

濡れることベトベトンの如く、

臭きことベトベトンの如く、

顔デカきことベトベトンの如し。

 

 

エソン改めベトン。ちょっと似てますね。よろしくお願いします。