エソンの備忘録

至って無益な情報ばかりがあります。読んでね。

たくあんという特異点

 

 

エソンです。

 

皆さんは「たくあん」をご存知でしょうか。おそらくご存知でしょう。多くの日本人はたくあんをこよなく愛し愛されています。

(そうでない人も僕は優しく包み込みますよ)

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たくあん(エソンは写真を撮るのが苦手)

美味しいですよね。たくあん。小気味よい食感と程よいしょっぱさで白米をかき込む手が止まりませんよね。僕はとても好きです。

さて上の写真、フラッシュを焚いてしまっておりピントもあっていませんが、加工はしていません。この事実が重要なのです。今日のテーマはこちら。

 

たくあんの色、やばない!?

 

読みにくいですね。たくあんの色、やばない!?と書いてあります。

たくあんはいかにも和食で安心安全さ!JAPANの朝食にはオイラが必須だろう?という顔をしていますが、皆さんこの異常性に気づいてください。こんな色ですよ、こいつ。(こんな色、と書いてあります)

確かな実力で食卓のポジションを長らく死守し続けるサイケデリックフード、和食のおしゃれ番長、大学デビューした大根、ギャップの煮凝り、矛盾の半円、日本食特異点こと、たくあん。こんな色になるのは何故なのか、調べました。

 

 

 

怒り

結論から言うと、「怒り(いかり)」です。

人間には感情があります。皆さんも自分の思い通りにならなかったり、理不尽に汚いおじさんにぶん殴られたりしたら怒りますよね?

僕も小学生の頃、近所のおじさんに向かって本気で木の実を投げつけたら殴られたので怒りました。僕が怒りました。孫と楽しく投げ合っていたからてっきり赤の他人である僕も参戦可能のバーリトゥードだと思ったのです。孫にしか優しくしないならそう言ってください。わしは孫にしか優しくせん、と。貴様は木の実を投げるな、自分の鼻水でもすすれ、と。そんな忠告なく翁にキレられた僕は、これが怒りという感情...!と幼いながらに驚いたのを覚えています。

 

動物もこの感情を持っているというのは有名な話です。しかし、植物にもあるというのはあまり知られていないようです。というのも、植物は体のどこを掻っ捌いても脳みそが出てこないからです。

怒りという感情はから出てくると思ってる方が多いのではないでしょうか。実は違います。現代の科学では怒りの出どころはよくわかっていません

実は、怒っている人とそうでない人の脳の活動に違いは無いそうです。そうなれば、植物に怒りの感情がないなどと断言する方がおかしいですよね。

 

怒り、ときいて皆さんは何色を思い浮かべますか?ではないですか?だって怒ってる人って真っ赤になりますもんね。の色。怒りのパワーによって血行が良くなって表面が赤くなるのですね。

 

さて、皆さんはたくあんの作り方をご存知ですか?採りたての大根の葉を切り取ってそのまま「ぬか」に漬けます。菌がたくさんいる泥みたいなやつに埋めて蓋して上に重い石を乗せるわけです。漬物の作り方って大体全部こうですが、たくあんはここにひと手間加えます。

2ヶ月漬けて柔らかくなった大根を殴るのです。冬の雪原、乾燥した冷たい北風吹く中、物干し竿に柔らかくなった大根を吊るして漬物屋さんの方々が家族総出で殴ります。素の拳で何度も何度も殴ります。漬物やさん出身のボクサーが多いのはこのせいです。こうやって鍛えた拳で日々大根泥棒を懲らしめています。

この工程が終わったらまた2ヶ月漬けます。これでたくあんの完成です。ちなみにたくあんの「たく」は「叩く」からきています。たくあんが完璧な半円でなくちょっとくにゃくにゃしているのは漬物屋さんの拳の跡です。漬物屋さんに感謝。

 

さて、理不尽に漬けられ石を乗せられ寒空の下殴られた大根に生まれる感情はなんでしょうか。怒りですよね。

怒りが芽生えた大根は赤くなって然るべきですが、赤いのは哺乳類の血です。大根は代わりに黄色くなるわけです。大根の土から出ている部分がちょっと黄緑なのは暑さと眩しさに対する怒りに由来すると言われています。試しに八百屋で大根を殴ってみてください。大根は黄色く、店主がは赤くなります。

 

以上のように、大根の怒りによってこの日本食界のサイコパス、クラスから浮いてる見た目なのに実は良い奴、平日なのにカーニバル、夜道で使える食べ物No.1こと、たくあんが黄色くなるのです。

殴って怒って黄色いたくあん。覚えて帰ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘です。

読みにくいですね。嘘ですと書いてあります。

今までのは完全に嘘で、たくあんは発酵によってβ-カルボリン化合物が生まれること、最近ではウコン色素やクチナシ色素などを使って染めているからだそうです。

さようなら。