ナスを煮ると地獄になる
エソンです。一人暮らしです。
皆さんは自炊してますか?僕は大学生なのでしています。
天才児エソンはなんと中学生の時からすでに料理ができる男のかっこよさを知っていました。自分もそうなりたいという気持ちはあったものの、「母の作る料理の美味さ」と「自分で作るめんどくささ」には勝てず、料理しないガキでした。というか中学生の頃なんて調味料という概念を知らなかった気がします。
その頃から、大学生になって一人暮らしを始めたら絶対に料理に目覚めようと心に決めていたのです。将来のビジョンはありませんが、「大学生で料理に目覚める」という目標だけははっきり決めていました。
大学生になった今、下手くそな料理と一寸先の闇だけが目の前にあります。
さて、そんな僕は大学でも天才児。野菜の美味しさを知っているのです。しかもナスです。おナスの美味しさを知っている唯一の大学生、エソン。これ就活でアピールポイントになりませんかね?
そういうわけで今日も旬のおナスを食べます。以前肉と炒めたら非常に美味しすぎて僕の残機が減ったのですが、今日はつけ麺と食べようということで、麺と一緒に茹でてみました。
コンロが一口しかないので麺とナスに同時に火を通すには一緒に茹でるしかないのです。
ナスを茹でるのは初めてです。普通に火が通ってシナっとして欲しいところです。
さあ、調理します。
一人用の鍋に水を張って切ったナスを入れます。
....なんか水汚くね?
よくご覧下さい。ネァスをボチャボチャと放り込んで数秒後の写真です。影ではなく水が本当に黒っぽくなっています。黒というよりかは濃い青です。確かに水道は汚いしなんか水も臭いけど、それを凌駕する圧倒的色素。
こんなことになるとは聞いてなかったのでテンションぶち上げです。ウフフ。水が青くなるだけでこんなに楽しいんですね。皆さんもやってみてください。
では麺を入れます。僕がいつもお世話になっているつけ麺の太麺です。
万が一ナスを茹でて美味しくなくても、つけ麺の濃い〜汁につければ誤魔化して食べられるだろうという魂胆です。
これ黄色い麺と青いナスを混ぜたら全部灰色になるんじゃね!?とワクワクです。茹でてみましょう。
なんか汚い泡!!!
泡が汚いしなんか硬い気がします。普段よりよく泡立っています。茶色いし怖いです。中級くらいの地獄はこんな感じなんでしょうね。きっと僕も死後はこういうところにギュウギュウ詰められるんだろうな。
そろそろ良いでしょう、火を止めます。
フッ.....
まがまがしいですね。この茶色い水、スープじゃなくて茹で汁なんですよ。すごくないですか?
あわもフチにくっついて非常に見栄えが悪いですね。インターネットミームの彼が泣きながらすすっていたスープはこれなんでしょうか。訳がわからない茶色い汁から出した麺をこれから食べるのって怖いですね。ひとまず麺だけ取り出します。
ナスはもう少し茹でます。
コポポ....
ナスが何をしたというのでしょう。かわいそうになってきました。クタクタになってきたのでそろそろ引き上げます。
みんな面倒見るのをやめた水槽みたいな色の水に浸かっていますが味は普通でした。普通のナスでしたしあんまり面白くもなかったです。
なので写真は無いです。
今日の自炊では『ナスの青い汁+麺の黄色い汁=茶色い地獄』という方程式を知りました。色が変わったわけですし、ねるねるねるねだと思えば成功中の成功です。
では、なすは煮るとダメな食材だったのでしょうか。そんなことありません。
10秒で調べたところ、『「アク抜き」の工程をサボるとよくない』みたいななんかそんな感じのことが書いてありました。切って水にさらしたり塩を振ったりするとえぐみがなくなって色も良くなるらしいです。
『初夏にとれたナスはアク抜きがいらない』とも書いてあったのでもう何もわからなくなりました。僕は初夏にナスを食べたはずです。
アク抜きはめんどくさいので、これからは炒めて食べる専門店になろうと思います。皆さんも気をつけてください。
さようなら。