エソンの備忘録

至って無益な情報ばかりがあります。読んでね。

ワクチンぶっ刺し日記2

 
エソンです。2回目のワクチンを打たれました。
 
ついこの間書いたワクチンぶっ刺し日記からもう1ヶ月も経つと思うとゾッとします。1ヶ月という時間の儚さ、その間何も成し遂げなかった虚しさ、そして1ヶ月という悠久の時間の流れをものともしない俺の圧倒的デカさをひしひしと感じながらこれを書いています。
 
2回目ともなれば慣れたもので、接種会場の大学にも迷わず行けますし、その中の会場の建物にもスムーズに到達できます。と思いきや全然そんな事はなく、なかなか会場の建物がわからず広い大学構内を汗だくで早足徘徊するはめになりました。地図はあるのに全く読めません。僕はスタスタと歩いてノロノロカップルを追い抜き、教授らしき老翁も追い抜き、隣のグラウンドでサッカーするスポーツマンのドリブルも追い抜き、なのに会場は見つからず、と思いきやさっき抜いたカップルとすれ違い、そうこうしてやっとのことで会場に着きました。最近バチッと切り替わったように寒くなったので長袖のパーカーを着て歩いていましたが、ビショビショになったのでそこで脱ぎ捨てました。
 
前回と同様会場内は撮影禁止でした。慣れた感じで係員に誘導され、非常にスムーズに針刺し場まで到着しました。ありがたいことに前回に引き続き女医さんに打っていただけました。汚いおじさんが針先をペロンチョとひと舐めしてから刺してきたらどうしようと思っていましたが、若めの女医さんならもし万が一針先を舐めてきてもギリ許せます。例のごとく「はいチクッとしますよ〜、チク」の「よ〜」と「チク」の間が異常に短いという謎のテンポで針を刺されました。刺さってる最中に「痛みや痺れはありませんか?」ときかれましたが、まあ針が刺さってるんだからそりゃ痛いは痛いだろと思いながら「ありません!!」とワンパクに答えました。痺れがある時は神経を傷つけているかもしれないから言った方が良いらしいですね。知らんけど。
その後は15分の休憩をとります。休憩場所では腕に穴の空いた老若男女が皆俯いてスマホをいじっており、ディストピアの様相を呈していました。僕もそれに倣ってスマートフォンを取り出しましたが、なんかビショビショかつホカホカでファミチキみたいだったのですぐにしまいました。休憩する人々の中に1人だけファミチキを見つめる男が混じっていたら即つまみ出されますからね。「貴様!ファミチキを見つめるな!」つって。ディストピアなら尚更です。
 
さて今日私がいただいたのは2回目の接種ですが、なんで2回も打たねばならんのでしょうか。2回とも同じものを打っているとするなら、僕の体の中の抗体を作る部署の方々の学習能力があまりよろしくないということになります。ワクチンで病原体の情報とかを体に入れて抗体を作るということだけは僕も知っています。となれば2回目はいわば復習、1回だけでは抗体を満足に作れなかったよわよわ製造ラインのための泣きの1回ということです。この僕の体が2度打たないとわからないほどバカなわけないので、1回目と2回目は違うものを打っていると見て間違い無いでしょう。
仮説1として、2回目の方がハイパワーな病原菌を打ち込んでいるという説。1回目は噛ませ犬として雑魚を注射し、2回目で本気のやつをいくという寸法です。段階を踏んで強くなるのはバトル漫画の基本ですし、この説なら2回目の副作用が強いことも説明できます。今僕の体の中ではフルパワーコロナモドキが大暴れしていることでしょう。1回目を倒して満足している我が抗体に「そいつは四天王の中でも最弱」と言わんばかりに上位互換たる2回目をぶつけます。
仮説2として、1回目と2回目が体の中で混ざって完成する説。さながらねるねるねるねのように、1の注射と2の注射をまぜてまぜてモコモコ膨らんでなんかすごいパワーのワクチンになるという説です。これでも2回目の副作用が大きいことを説明できますね。腕の中でモコモコ膨らむワクチン、夢がありますね。いろんなところに打ってムキムキになりたいですね。
 調べたところ、普通に同じやつを2回打ってるらしいです。皆さんの抗体製造ラインをバカとかよわよわとか言ってすみませんでした。
 
2回目の接種では副反応がメッチャンコに大きいと聞きます。嫌だ〜〜〜!死にたくないゥー!!と思っております。副作用で腕が痛くなり熱が出て朦朧とするのにご飯はモリモリ食べるらしいです。ああ嫌だ嫌だ。僕は背が高いのですが、存在価値として「頼まれた時に高いとこの物をスっと取れる」能力に頼って生きているので、腕が痛くて上がらないとはまさに存在価値の否定。家から追い出されても文句は言えません。それに加えてただ熱が出るというのはとてもタチが悪く、このご時世誰だって隣人がホカホカ男という状況は気持ちよくありません。母の教えとして「都会のデニッシュは美味い」というのがあるので、隣人にお詫びとして渡すためにパン屋に寄ってデニッシュを買ってきました。でもワクチンの副作用で食欲モンスターとなった僕は理性の健闘もむなしくデニッシュを食い尽くすこととなるでしょう。おしまいです。この夏、例年より勢力を増した3大欲求により多くの時間と金を削られてきた僕としては、これ以上食欲が強まるのはなんとしても避けたいところ。食欲と性欲は寝ている時には襲ってきません。肉を切らせてなんとやら、睡眠欲に屈することで食欲と性欲から自分を守ります。つまり今日は早く寝ます。
 
さようなら。