エソンの備忘録

至って無益な情報ばかりがあります。読んでね。

ワクチンぶっ刺し日記

 

 

エソンです。ワクチンを打ちました。

 

なかなか予約することができず、やっと今日が一回目の接種。本当に面白いことが無かったので書くことがありません。普通の日記を描きます。

 

朝家を出ると、照りつける太陽が僕の体を貫きます。狙撃されたのかと思いました。今から針を刺されに行くというのに家を出た瞬間に日光に貫かれてしまったので完全にやる気を無くしてしまいました。刺され損です。もう何もしたくないしなんなら玄関で寝てやっても構わないぞという気概に早くもなってしまいました。

大学で接種の予約をしたのでキャンパスまで行く必要があります。電車で数駅、駅から歩いて数分です。そんなの無理です。完全に無理です。家から出た瞬間に、居合の達人みたいな瞬発力で日光への嫌悪感が発生したので、長い道のりを生きて歩ける気がしません。シワシワのミイラになってしまいそうです。そういえばミイラになったら関節とか軟骨もパリッパリになるからRPGの包帯ぐるぐるミイラが滑らかに動くのはおかしいなぁ、と思いました。こんなことを考えるということは、僕は死が近いです。

日陰を探しつつふらふらと家から駅に向かいます。アスファルトからのぼる陽炎で視界の下の方がモヤモヤしています。向かいの歩道には、何かを激しく絶叫する子供とビショビショのジューシーなおじさんたちがいます。家を出て1分でもう僕の背中とマスクはピッタピタに濡れてくっついています。窒息寸前です。このような地獄が続くようならやはり夏は廃止した方がいいと思います。問い合わせは区役所で良いのでしょうか。上京したてで勝手がわかりませんが、地元では夏への苦情は市役所へだった気がします。

さて、弱冷房車を丁寧に回避して電車に乗り、大学の最寄り駅で下車したらまた地獄です。暑いと寒いを繰り返して、サウナと同じ事をしているのですが全くととのいません。というかそもそもサウナで何が整うんですか?心臓に負担がすごそうで苦手です。

アツアツの地面の上を歩くとどうにも頭が上手く回りません。近頃ようやくこのブログを更新できる余裕が出来たのに、全く写真を撮っていないことにやっと気づきます。だから自撮りをいくつかしようとスマホを取り出したのですが、なんかファミチキみたいだったのでやめました。スマホの表面が手汗でベトベトしていましたし、バッテリーが限界なのですぐ熱くなってしまうのです。ホカホカのファミチキスマホをしまって接種会場に着くと撮影禁止の文字が。残念ながらここでもなんの写真も撮れません。溢れるインテリジェンスとほとばしる文才で写真に匹敵する情報を皆様に差し上げます。

汗だくペトペト乳首スケスケのエソンが会場に入ると、他の方々は意外と濡れずに列をなしていました。注射を待ちわびる列だけあって皆さん、遠山の金さんのように肩をグッと出しています。僕も昨日肩に桜の刺青入れといてよかったです。Tシャツを引きちぎって肩を出して列に並びます。はち切れんばかりの上腕二頭筋と飛び散る肉汁に周りの観客が沸き立ちます。実際は接種券も忘れた愚かなガリガリ男が緊張してキョロキョロしてるだけです。

書類系の手続きをサクサクサクと済ませたら簡易的な部屋で女医(ありがとう)と一言二言交わした後スっと刺されて終わりです。なんとも肩透かしでした。女医さんの「チクッとしますよ〜〜〜はいチク、おわりで〜す」の「はいチク、」から「おわりで〜す」までが異常に短かったです。ほんとにちょびっとだけ刺されたんだなと思います。こんな少量の液体を腕に注いだだけで本当に5Gに接続できるのでしょうか。5Gに接続したら手ぶらでも近くのスイパラの場所を調べたりできるんでしょうか。そうだったらいいなぁ。

15分休憩(副作用などが出るかどうか観察する必須の安静時間)して、大学を後にしました。この15分は「両親が陰謀論に影響されてワクチンに反対してきたらどう論破してやろうか」と考えて過ごしましたが、聞いてみたら普通に賛成派だったので無為になってしまいました。ちなみに僕が思いついた対抗法としては、「大きい声で説得してパワーで勝つ」「『思考盗聴されたらメチャクチャにエッチなことを考えて威嚇しよう』と提案する」くらいでした。

それから僕は家に帰ってから全力で掃除をしなければならないので、友人におすすめのカスタムを聞いたのにスタバを我慢し、糖が欲しくてたまらないのにコンビニを素通りし、炎天下を練り練りと歩きます。いらないガラクタを拾ってきてしまう性格は昔からなのか、僕の汗腺は異常に発達しています。性器の周辺を除いた全身という全身の毛穴という毛穴から汗が出ます。むしろ毛穴以外からも出ていないと辻褄が合わないよォというくらいにたくさん出ます。代謝の良さを自慢してくる友人と一緒にサウナに入ってその後の彼の代謝自慢人生に終止符を打ってやったのも1度や2度ではありません。単純計算で行きの2倍濡れている僕はちょっと痩せて家に着きました。

その後はカニカマだらけのキムチチャーハンを作ったり、部屋の隅のヒビから小さい虫が出てきているのを発見して接着剤でヒビを埋めたりして過ごしました。

 

2回目の接種が4週間後に待っています。なんで2回も打つ必要があるのでしょうか。それに2回目の方が副作用が強いという話も聞きます。そもそも針を体に刺して液体を注ぎ込もうというのは本来異常な行為ですから、何らかの拒絶があっても納得できます。しかし2回目のほうが副反応が強いというのはなんなんでしょう。初めて食べてウワォマッズと思った梅干しも2回目はまあまあ食えましたよ、僕。だから次も女医さんに打ってもらいたいと思います。「だから」の使い方を間違えていますね。

4週間後は暑さも控えめになって安全に生きて打てることを願っています。死にたくなくてワクチンを打ちに行く途中で乾いて死んだら本末転倒ですからね。そしたらなんらかの故事成語になれそうですね。

 

今日の日記は以上です。ありがとうございました。